英語が喋れない、外国には旅行以外に行ったことがない こんな「留学アドバイザー」がいても全然不思議でありません。 ブランジャーポットともよばれますが、日本では紅茶を入れる洒落た器具と思われてます。 お洒落な紅茶専門店においてありますし、ホテルの喫茶ルームでよく使われています。 左の写真のようなもの、見たことありませんか。じつはこれ、本当は珈琲入れなんです。 正式には「圧縮式珈琲メーカー」と言われるものです。 なぜか、わが国では紅茶入れとして使われています。 珈琲の粉をプレスして珈琲を抽出するもので、ヨーロッパを中心として、使われています。 最もおいしく、珈琲を入れる方法のひとつだそうです。 最初にこれを見た時には、前にも書きましたがぶっ飛びそうになりました。 本当に知らないと言うことは、怖いですね。 有名な輸入食料品店の、紅茶コナーで売られているのを見たことがあります。 きっと店員の人には紅茶入れと「信じて疑わない」人が沢山いるでしょう。 でも、イギリスに何度かいったことがある人には、よく知られていることです。 どうでも良いことですが、実は留学エージェントに要求されている細かい情報に裏付けられた 専門知識はこういった日常のレベルのものではないでしょうか。 「アルバイトの報酬を振り込んでもらうためには銀行口座の開設が必要」などという誤った情報を堂々と公開すること自体考えられません。 イギリスの珈琲を飲んだことのある人なら、日常生活を一度でも経験したことがある人なら、 こんなことも良く知っているはずです。 海外旅行専門の大手ツーリストの社員の方はトラベルの専門家と思われていますが、 プログラム化されて、パソコンに入力されているデータ以外はあまり(と言うか、殆ど)知らない ことが多いのです。何年か前、格安航空券(あまり安くはないですが)で有名なH社の マニュアルには英国留学には「ビザが必要」と書いてありました。 当時事前のビザ取得は必要ありませんでした。 ビザがなくても、入国の歳の入国審査のみでイギリスに入れた時代でした。 でもその会社の紹介する航空便は「欠航」「墜落事故」をしばしば起こすわけでもありません。 証券会社の営業マンのことを、みんなは株式の専門家と思っています。 本当は自社の推薦銘柄のことしか知らない場合が多いようです。 為替のことは全然分からない銀行員はザラにいます。 でもその所見会社の推奨株が「暴落」するわけでもありません。 専門性が少ないのは我が「留学業界」だけ、と言うことではないのかもしれませんが、 中には、英語は話せない、外国には旅行でしか行ったことがない「留学アドバイザー」が いることも事実です。こんな状況を許している遠因のひとつに、何でも良いから、 「低料金の留学」を目指す、留学希望の方々の安易さがあるのでは、ないでしょうか。 英語は話せないが、オーペアはしてみたい、専門留学はしてみたい等・・・。 英語に自信がなければ、少なくともネイティブの家庭でオーペアなんて出来ません。英語に自信があれば、高い料金を払って業者任せにする必要はありません。 「英語も出来ないし、お金の余裕も無い、でも低予算で割安な予算で留学を実現したい」 と言うような現実的な条件の中で、プログラムを提示していくことが、最低限、専門職としての 義務ではないでしょうか。 「安かろう、悪かろう」は全部のケースとは言い切りませんが、常識的には洋の東西、 時代を超えた常識です。問題が起きたとき被害は全部「留学生の方」に帰属します。 どっちにしても、おかしな国ですよね、NIPPONって。
by futuregate3
| 2006-07-15 21:42
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