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国の戦争の歴史シリーズ(Ⅸ)

国の戦争の歴史シリーズ(Ⅸ)
―イングランド、スコットランド、同君連合の幕開け―

ジェームス1世とジェームス6世とは同じ人物なんです。


 子供のいなかったエリザベス1世は、その死の直前に後継者として、スコットランド国王の
ジェームス6世を指名します。ジェームス6世はエリザベス1世により亡命先のイングランドで処刑された、
スコットランドの元女王スチュアートメアリーの子供でしたから話はこんがらがってきます。
ただ彼はエリザベス1世の遠い血脈ではありました。
 ここに、イングランドとスコットランドの同君連合が成立します。

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2つの名前を持つ王、『ジェームス1世=ジェームス6世』


これを受けて、ジェームス6世はイングランド王に即位します。スチュアート王朝の幕開けです。
このことは、両国の統一王朝が出来たことを意味しません。
あくまで同じ人物が2つの国の王になったと言うことです。行政機能は各々が独自に持っていました。
その証拠に、イングランド王としての名前はジェームス1世でした。『スチュアート王朝』の幕開けです。

イギリスの歴史の中に、不思議な『神のご計画』としかいいようのない、大きな流れを見ます。
ひとつは『百年戦争』でのイギリスの敗退、そしてひとつが、このジェームスの即位です。
いずれも大きな歴史の流れの中で、長期的な味方では、イギリスを大いに利したターニングポイントに
なっています。前者は必要以上の絶対王権の強大化を防ぎ、イギリスの議会制度の確立とともに国力の
引き上げを実現し、後者は表現は適切でないかもしれませんが、『百年戦争後半から紛争の絶えなかった』
スコットランドの吸収合併の引き金に繋がりました。
このことは次回以降に触れたいと思います。
歴史は『清教徒革命』から『アメリカ独立』に向けて大きなうねりを見せます。
by futuregate3 | 2006-10-13 18:47
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