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『NPO』って何?-アメリカでは自動車部品工場もNPO-
『NPO』って何?

-アメリカでは自動車部品工場もNPO-


欧米から導入されたシステムはしばしば日本的システムに
変貌し、本来の意味から少し違った形で理解されます。


 本来のNPOの定義づけは次の二点にあります。それは、
1)本来は行政が担うべき、教育。福祉、文化、などの分野の活動を行う民間の組織
2)利益の再分配を行わないことの代わりに、税制上優遇される組織
・・・・という2つの基本的な定義です。

 近年、留学=「教育の1分野というカテゴリ-」の活動、と言う認識から『留学関係』の色々な分野にも、
NPOが進出しています。それに伴い、NPOにまつわる、論議が留学希望者の間で盛んになっています。
 ただ残念なことに、「NPO=非営利団体」という和訳のせいで、NPOに対する認識が、儲けてはいけない組織
と言う少しずれたままの認識をベースに議論がなされているように思えます。

 NPOの意味・規定のどこにも、利潤の上がるビジネスをしてはいけない、という内容は含まれていません。
NPOの従業員は他の営利事業の従業員と同じように十分な給与を受ける権利はあります。
非営利と訳されている部分の本来の意味は、上記の(2)利益の再分配=事業会社のように組織の
純利益を、従業員や株主が再分配してはいけないという意味なのです。
アメリカには自動車の部品を製造・販売しているNPOがありますが、部品の売り上げから製造
原価を引いたものが、よく言われる,『粗利益』です。ここから、従業員の給与などの経費を
引いたものが『純利益』になります。「非営利」という場合には、この純益を指します。
営利事業ではこの部分から一部を賞与や配当の形で利益の再分配がなされます。
つまり、NPOは純利益の再分配を目的として、純利益の獲得を目的としてはいけないということになります。

 それでは、NPOは純益を出してはいけないのでしょうか。そんなことはありません。
純益は「再分配」することは出来ませんが、次の期の運営費に繰り越すことは出来ます。
それにより、設備・活動などを充実させることは可能です。

 キリスト教会の収益事業と言う位置づけで、収益を上げているミッション系NPOも数多く見られます。
最も日本の「特定非営利団体に対する法的な規定」では宗教関係のNPOは認められていません。
この反対に、「寄付」と言う行為の一般化されているアメリカでは、教会関係の収益事業を支えるものとして
キリスト教関係のNPOはよく見られます。NPOの適応団体としては、キリスト教をはじめとして、
宗教活動に関わるものが1番にあげられているほどです。異なった社会風土の中から生まれた
新システムが日本に導入された結果このような受け止め方のねじれが生じてしまっていると思われます。
NPOに関する規定そのものは宗教関係団体の扱いを除いては、同じなのですが・・・・。
 日本国内では法人として認可されるまで1年近くもかかりますが、アメリカでは2週間程度で
認可されます。これも、社会的なさまざまな分野での定着度の違いでしょうか。
 極端に言うと、会社・企業の一形態と言う見方も出来るほどです。
 『カタカナ』『アルファベット』表示のシステムが数多く導入されていきますが、『和製英語』的に日本的に
味付けされたものがまだまだ多いようです。

欧米文化に対する十分な理解がないと、外来輸入システムであるNPOも正しく理解できませんよ。

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by futuregate3 | 2007-02-06 12:34
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