「イギリスの国民的ファースト・フード」と言われる「フィッシュ アンド チップス」が
実は英国料理ではなかったと言う話 ――外国文化を理解するときの、ひとつのヒント 少し、古い話になりますが、白身魚のフライとポテトフライを付け合せた英国の国民料理 「フィッシュ・アンド・チップス」が、実は英国以外が本家である可能性が2年ほど前から 言われるようになっています。英国のデ・モントフォート大学のパニコス・パナイ教授によると フィッシュ・アンド・チップスはフランスのジャガイモのフライと、ユダヤ系移民の英国に 持ち込んだ、魚のフライ(白身魚の)が組み合わさったものだというのです。 同教授は「時を経て英国化された、今では英国の一部にさえなっている」と話しています。 ヨーロッパ大陸と頻繁な行き来のあったイギリスで、こういったことがあっても何の不思議も ありません。そういえばチップスは、アメリカではフレンチポテトになります。 違うのは味加減でしょうか。基本的に同じものです。 (撮影用にだいぶ、見栄えを良くしています) 歴史と伝統の国イギリスも、もとはと言えばヨーロッパの後進未開地域だった時代があったのです。 よく、映画の題材に出てくる歴史SFのかの有名な「ハイランダー」もイギリス出身の民族です。 紅茶もインド大陸からのパクリです。ハーブティーをミルクで割れば「チャイ」になります。 わが国のお米にしても、東南アジアの熱帯モンスーン地域からの伝承品です。 タイ米は現在では「おいしくないお米」の代名詞のように言われています。 ご先祖様に失礼です。 UK(連合王国)=英国は今でもUNITED KINGDOMです。ウエールズとスコットランドとでは お金も国民の祭日も異なります。英語を喋らない英国人もたくさんいます。 ウエールズ語の復古運動なんて言うのが、結構盛んなんです。 義務教育の段階で昔自分たちの先祖が使っていた言語を復活させようと言う運動が盛んに 行われています。移民の話ではありません。 フライ アンド チップスにしても専門料理店で盛り付けられて、出てくるものと、テークアウトの 出来るお店で、新聞紙をロート上にした紙製の入れ物に、フライをざくざくいれ、その上に フィッシュフライを載せたものを買い、それを指でつまんでフーフー言いながら食べる ファーストフード的なものとでは見た目、別の食べ物です。 どちらがもともとの形かと言えば、後者でしょう。 欧米の文化はある意味「ボーダレス文化」と言えるでしょう。 よく「英国」がすき、と言う人がいますが、簡単に言わないでください。 三つも四つものことなる文化の複合体である英国は私たちのように、国境線が明瞭な地域に 千年以上、単一言語によるコミュニケーションをベースとして生活してきた{DNA}には よく分からないところのある国と言えるでしょう。それは、アメリカについてはより強く言えることです。 日本では国の規制が地方自治体のそれを上回ります。アメリカやイギリスでは、そのあたりが 基本から違います。色の違う国に行くつもりで留学すると痛い目に合うことがあります。 「日本のような国。国民が非常に珍しい」と言うことを強く意識してください。
by futuregate3
| 2006-07-18 11:52
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