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「ブレイブハート」の国、スコットランド留学の勧め
国旗も国家も紙幣も国民の祭日もイングランドとは違います。
    本当に別の国なんですよ。「イングランド」と「スコットランド」とは


―「ブレイブハート」の国、スコットランド留学の勧め―



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1996年、何の変哲もない石がイングランドからスコットランドに「返還」されました。
「返還」と言うことは国際的に「返還」されたということです。
つまり、国連の議席こそUKでひとつですが、国際法上はイングランドとスコットランドは別の国なのです。
英国の正式名称を正しくいえますか?「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」と言います。
いくつかの国が連合して形成される、王国なんですね。
返還された石は「スコーン石」と言われ、もともとはパレスチナにあり、アイルランドを経て、
スコットランドに伝来したもので、代々のスコットランド王の即位がその上でなされたという伝承があります。
その後様々の経緯を経て首都スコーン(現在のパース)に移され、「スコーンの石」と弥ばれるようになった代物です。
イングランドにより国外に持ち出され、ウエストミンスター大寺院に保管され、木製のいすの中に納められ
イングランド王の戴冠式につかわれ 、約700年間の間ロンドンに置かれていたのです。
写真にある木製のいすの座席の下に納められた石がそれです。
700年にわたり石の帰属にこだわる、歴史に対するこだわりはまさに英国人のDNAの中に
歴史が刻み込まれていることの証拠でしょう。私たちはスコットランドの古城のたたずまいに「歴史」を
感じるなどと簡単に言ってしまいますが、彼らのなかに刻み込まれた「歴史」の重さは、われわれの
想像を超えるものがあると思われます。

スコットランドの1,000年にも及ぶ歴史は「イングランドとの戦争の歴史」でした。
この内容を話し始めるとそれこそ枚挙の暇がなくなりますが、今から750年前、その歴史の一幕に
登場したのが、メル・ギブソン主演で映画化され大ヒットした映画「ブレイブハート」に描かれている
「ウイリアム・ウオリス」と言うことになるわけです。

映画自体は作り話の部分が多いようですが、彼の存在が歴史の一こまである事は事実です。
ローマ教皇・周辺各国の王族まで巻き込み、抗争、イングランドによる支配、イングランドへの反乱、
そして独立と言う足跡の中で、今日の連合王国があるのです。
前回お話した「ハギス」にしても単なる「大法螺」でなく、歴史と伝承の国という観点で見ると、
スコットランドの荒野に3本足のハギスが走り回っていても良いような幻想にとらわれます。
スコットランドに負けない歴史と神話のある日本ですが、残念ながら歴史を肌で感じさせる風土
は日本にはありません。何処もかしこも観光地になってしまいました。
スコットランドにはまだそれがあります。そんな環境に身をおきたい方、是非スコットランドに留学
してみてください。近頃流行のロンドン留学では得られないものが、スコットランドにはいっぱい詰まっています。
単なる語学留学以上のものが得られること、保証します。
大概の日本人に取り大好きになる土地柄・風土です。とにかくすばらしいですから。
by futuregate3 | 2006-07-20 11:55
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