米国のコミュニティーカレッジと英国の公立カレッジと、どう違うの? よく、アメリカのコミュニティーカレッジと、英国の公立カレッジとは「似たようなもの」ものという 表現を見ることがあります。 正確に言うと、少し違うんですね、「似て非なるもの」。英国の公立カレッジを「○○・・○大学」と和訳している 業者さんがいますが、College=大学というのは少し情けない話ですよね。 英国―英語に大学という意味は殆どありません。中高一貫教育の教育機関、パブリックスクールでもカレッジですし、 テナントのフロアーに陣取る語学学校もカレッジです。 コミュニティーカレッジは、その幅広いカバー領域の中に、4年制大学への編入機能を果たす役割がアメリカの「連邦教育法」に 明確に規定されています。 英国の公立カレッジは分かりやすく言ってしまえば、「公立の専門学校」です。 職業訓練・技能習得を目的とする性格が明確です。其の役割は以下の通りです。 ・GCSE、ASレベル、Aレベル、などの資格取得を目的とする高等教育コース ・大学進学者を対象とする大学ファンデーションコース ・職業訓練コース【所謂、ディプロマ取得コース】 特に、1年間もしくは2年間で専門資格取得を目指す職業訓練コースは、その実践的なカリキュラムに特色があります。 大学への進学もアメリカのコミュニティーカレッジのようには編入システムはなく、ファンデーションコースの 運営のみとなります。これと比べると全米の4年制大学生の過半がコミカレ経由というのとは少し事情を事にします。 附設の「集中英語コース」を設けていて、語学習得を目的とする留学生に対して門戸を開いている点は、 似通っています。ただこれも厳密には少し違います。 英国の公立カレッジ62校が国策に沿い、BC或いは公立校対象のBASELTという組織に認定され、 英語教育という観点から、BCの指導の下、「留学生誘致」にシフトしているのと比較して、コミカレの場合は あくまで大学編入がその機能の中心です。 つまり、機能的には同じように見えますが、4年制若しくは3年制大学(英国では代打くは3年制)への 直結した編入システムを持つかどうかで、決定的に異なります。 英国公立カレッジは大学ではありませんよ。念のため・・・・。
by futuregate3
| 2006-09-28 08:36
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